ホーム 活動報告 特定施設専門研修(福岡会場)を6月28日開催いたしました。

2013年6月28日

特定施設専門研修(福岡会場)を6月28日開催いたしました。

看取り介護 
講師:吉松泰子先生

 平成25年度特定施設専門研修(福岡研修)を6月28日に福岡・天神ビルにて開催しました。これは今年度全国9か所(全10回)で開催を予定している特定施設専門研修の初回にあたります。

 研修には梅雨の晴れ間の下、27法人(会員22法人、一般5法人)、39名(会員32名、一般7名)の方が参加されました。

 第一部では、特定協の理事でもある、吉松泰子先生を講師に「特定施設における看取り介護について」をテーマに研修を行いました。吉松泰子先生からは、施設スタッフが、利用者の暮らしを支えるために介護職と看護職が連携し、利用者の家族として愛情を持って接することが重要であること、介護するスタッフが死生観を持つと同時に、死に対する責任をご本人とご家族に、きちんと担っていただける関係作りが必要であること、などを講演されました。講義の中盤と終盤において「特定施設におけるみとりは、看取りか見取りか」をテーマにグループワークを行いました。講義が進むにつれて、受講者のみとりの考え方が整理され、施設での実践に向けた課題を話し合うなど、参加者同士の交流は深いものになりました。

 

認知症ケア 
講師:沖田裕子先生

 第二部では、NPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」の代表である、沖田裕子先生が「認知症ケア~本人を中心にケアを考える~」と題し、入居者様の困った言動にだけ注目したケアではなく、入居者様の思い(願い)や言動の原因や背景に焦点をあててケアを検討することで、入居者様のその人らしさを尊重したケアが実現することを紹介されました。研修では、実際の事例をグループで出し合い、具体的に原因や背景に焦点をあてるワークも行いました。

 

研修会の様子

 研修会後のアンケートでは、「魂を揺さぶられる思いでした。介護職としての誇りを感じました。“看取り”はナースが行うものとのイメージを払しょくされました。」「看取り→見取りへと考えを変えられれば、職員全体の問題として捉えられると思った。」「認知症ケア研修の事例が身近でわかりやすく、グループワークも勉強になった。」「センター方式は初めてでしたが、とても勉強になりました。新たな視点でケアできるよう
な気持ちになりました。」などの声が聞かれました。多くのみなさまが自施設で実践できるヒントを本研修で得られて大変満足されたようです。

 

 

 特定協は今後も皆様にとってより良い活動となるように、様々な活動に取り組んでいきますので、ご支援・ご協力をお願いします。