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2014年7月4日

平成26年度 特定施設専門研修(埼玉会場)を7月4日に開催いたしました。

研修会の様子

 

看取り介護 講師:吉松泰子理事

 

認知症ケア 講師:沖田裕子様

 平成26年度特定施設専門研修(埼玉会場)を7月4日に大宮駅前の大宮ソニックシティビルで開催しました。今回の研修は、今年度全国10か所(全10回)で開催予定の専門研修の初回にあたります。会場には、42法人(会員32法人、一般10法人)、112名(会員96名、一般16名)の方が集まりました。

 

 第1部では、株式会社誠心代表取締役社長の吉松特定協理事が、「看取り介護~特定施設における看取りの基本~」をテーマに研修を行いました。

 吉松理事は、利用者の自宅と同じ役割をもつ老人ホームと、治療を目的とした病院とでの看取りの違いを明確に説明されました。そして、「特定施設に入居している方は、自分の事を心配してくれる人に囲まれて死ぬことを望んでいる。施設職員には、目の前の利用者の事を精一杯思う技術が必要であり、相手を思う事は誰にでもできる事」と伝えられました。

 講義の後半では、自施設で看取り介護に取組んでいる受講者の内2名の方に、取組み事例を紹介して頂きました。仲間の取組みを聞いて刺激を受けられたのか、講義を振り返るグループワークでは、各々が自施設の現状を積極的に語りながら、看取り介護の取組みについて活発な意見交換をされていました。

 

 第2部では、特定非営利活動法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」代表の沖田裕子様が、「認知症ケア~BPSDをひもとく~」をテーマに研修を行いました。沖田様は、「認知症の方には、困った言動を止めさせる事に注力しがちだが、まずはニーズを上手く表現できない本人の心を理解する事が必要。本人の言葉や生活歴等から原因を探り、本人の求めている事やできる事に焦点を当てたケアが大切である」と講義されました。そして、ビデオを見ながら主人公の言動の背景や気持ちを全員で考え、意見を出し合うというワークも行いました。

 今年度初回の専門研修は、多数の方にご参加頂き好調なスタートを切ることができました。引き続き、特定協の活動にご支援、ご協力をお願いします。