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2014年1月17日

平成25年度特定施設専門研修(広島会場)を1月17日(金)に、京橋川のほとりのRCC文化センターで開催しました。

 研修会場には、19法人(会員15法人、一般4法人)、35名(会員28名、一般7名)の方が集まりました。                          

沖田先生 講義の様子

 第一部では、NPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」の代表である沖田裕子先生が、「認知症ケア~本人を中心にケアを考える~」をテーマに研修を行いました。

 沖田先生は、「混乱して追いつめられた状態が、暴力だったり、泣きだしたりといったBPSD(行動心理症状)を招く。ニーズをストレートに表現できない本人の心を理解しようという姿勢が大事である」と講義しました。また、ビデオで事例を紹介し、スタッフの関わりを検討する中で「混乱している時、ご本人が感じていることを感じようと腹を決めて、手を止め、同じように付き合うことが必要。混乱を早く鎮めることにばかり躍起になりがちだが、ながら仕事でかかわってもよい結果が得られることは少ない。また長い時間付き合えばよいということでもなく、認知症の人に対峙しているかどうかを認知症の人はよくわかっていると思った方がよい。」とアドバイスしました。

 

吉村先生の講義の様子

 第二部では、株式会社想取締役事業部長で特定協の事務局員でもある吉村仁志先生が「特定施設における看取り介護について」をテーマに研修を行いました。ご自身が経験した看取りの事例を紹介しながら、「施設での看取りは、死を見届ける介護と理解できる。死に立ち会うことを怖いこと・嫌なことと思うか、それとも尊厳に関わることだと思うかも、看取りの経験によるところだろう。」と説明しました。また専門性を生かして看取りを体験しながら、成長・発達していくケアスタッフの姿を、絵本「だいじょうぶだよ ゾウさん」のあらすじに照らし合わせながら、看取り研修の手法や、看取り介護に関わるやりがい・意味についても紹介しました。

 

 平成25年度の専門研修も残すところ1会場(東京3/14)となりました。今後も、みなさまのご参加をお待ちしております。