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2009年10月16日

東北地域活動を10月16日に実施しました。

 平成21年10月16日、東北地域活動を、ハーネル仙台(仙台市)で、開催しました。
 東北地域で初の特定協イベント開催でしたが、会員、非会員あわせて16名にご参加いただき、無事開催できましたことを、この場をおかりして御礼申し上げます。
 今回は、金澤代表理事(社会福祉法人敬寿会理事長)のご挨拶の後、前半は、①「業務管理体制の整備」、②「医療機関との連携」、③「災害対策」のテーマ別に、グループに分かれて情報交換を行いました。 後半は、参加者全員で情報交換を行いました。


特定協事務局長 長田 洋

 前半の、①「業務管理体制の整備」のグループは、特定協事務局長長田より、本年5月に施行された「業務管理体制の整備」について解説をし、参加者からの質問に応えるというスタイルで進行しました。東京会員活動等と同じ内容を説明させていただいたのですが、小グループでお話ができたので、各事業所の事情に踏み込んだ情報交換会になりました。具体的には、山形県の医療機関連携加算に関する指導(②のグループでも議論があったようです)や、有料老人ホーム利用権方式の契約に関する課題、業務管理体制の整備に関する今後の行政指導(一般検査)の方向性などのご質問がありました。

 

 ②「医療機関との連携」では、他地域の情報交換会でも得た情報も紹介しながら、医療機関との付き合い方、服薬管理の方法、医療機関連携加算等、話し合いがなされました。
 特に医療連携加算については、山形県では他の都道府県と比較して重い要件が課されており、算定しにくい状況があるようでした。

 

 ③「災害対策」のテーマは、ご参加頂いた方々からご提案頂いたテーマであり、東北地域が、2008年6月に岩手・宮城内陸地震を経験したことを物語っていると感じました。 特定協としても初めて情報交換するテーマですので、内容の一部をご紹介します。

 

非常時について(地震や全体的な災害)

◆ どの程度の非常食の備蓄が必要なのか?
⇒非常食の会社が営業で提案される3日間が目安
◆ 非常時の連絡に最適なNTTの災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を理解しておく事。
◆ 災害対策にベストなマニュアルはないのか?また、特定協にマニュアルはないのか?
⇒特定協にはマニュアルはありませんが、特定協総合研修「災害時対策研修」で使われた
  テキストは、阪神淡路地震の事例の紹介をしてあるので、参考になるかも知れません。
◆ 被災した高齢者の受入れを、特定施設でできないか。 その際、特定協が空き室の情報をあつめて入居先の、振り分けをできないのか検討。
◆ 地域と協定を結び、施設の非常時等の非常時には地元が応援を、地元が非常時の場合は施設を避難場所にという協力関係作りを具体的に如何すべきか検討。
◆ リスクマネージメントを徹底しすぎて職員の士気が下がった事例の紹介。
◆ 施設研修に、消防からAEDの講習に来ていただいた事例の紹介。

感染症について

◆ インフルエンザ対策でワクチンはどの程度確保できているか。
⇒季節性インフルのワクチンについては、入居者分は確保できても、
  職員分の確保が難しい地域もあった。
◆ インフルエンザやノロウイルスなどの感染症で職員が確保できない場合の対策。行政の示す、指針は本当に実行可能か検討しました。

台風について

◆ 先日の台風の被害状況は、設備に被害を受けた施設がある。紹介。

火災について

◆ 地域と協定を結び、施設の火災などの非常時には地元が応援を、地元が非常時の場合は施設を避難場所にという協力関係がある。

 以上のように、全体的な天災から感染症まで、さまざまな災害についての話がなされた他、テーマに付随して「緊急時対応」についての話しについても話しあわれました。
 また、被災した高齢者(会員施設の入居者または被災地域の在宅の高齢者)の受入れなど、特定施設および特定協が社会貢献できる可能性といったテーマが継続して検討すべき宿題となりました。


情報交換会の様子

 第2部、参加者全員での情報交換会では、最初から活発な意見交換とはなりませんでしたが、地域の事業者同士で意見交換で、問題解決のヒントが得られることを体験できる機会になりました。
 最後になりましたが、開催に当たってご協力いただいた会員事業者の皆様に厚く御礼申し上げます。 </p