「暮らしを支える看護」をテーマに特定施設での看護の役割・やりがい・重要性を再発見していただくことを目的とした「特定施設看護師キャリア研修会」を８月２０日（木）渋谷フォーラム８（東京会場）で開催し、５３法人１０４名のご参加をいただきました。
グループディスカッションの様子
第１部に公益社団法人日本看護協会常任理事 齋藤訓子先生による「特定施設に求められる看護ケアの視点」、第２部に株式会社誠心代表取締役／特定協理事 吉松泰子先生による「暮らしの看護」、第３部に東京都健康長寿医療センター研究所 研究員の伊東美緒先生による「介護施設で働く看護師の力と多職種連携のコツ」と３本立ての講演。３本の講演では、施設の中での看護師という立場や「ナイチンゲール精神」を改めて考えさせられる受講者も多く見受けられました。
講演後のグループディスカッションでは、当協議会理事で株式会社アライブメディケア専務取締役 三重野真様の司会のもと、「介護付きホームの看護師に求められる看護とは」、「他多職種との連携のコツとは」の2つのテーマについて、施設看護師としての日々の悩み、思い、疑問の共有が積極的になされました。各グループからの発表では、「介護の方の意見には積極的に耳を傾けている」「介護と看護に線引きをせずに、看病をしよう」というご意見も多く聞かれました。
研修会を通じて、「施設看護師としてさまざまな意見を共有できました。」「同じ資格を持っていながら様々な施設環境に身を置いて働かれている方たちとの意見交換は刺激がなりました。」といったご意見を多数いただき、参加者の９３％の方が本研修を“今後の看護師業務に生かせる”とのアンケート結果から、看護師として次のステップを見据えることが出来る有意義な研修会であったと実感しております。今年度の看護師キャリア研修会は残り福岡会場のみとなっており、平成２８年１月２３日に福岡にて開催予定です。特定施設に従事する看護師同士の交流、意見交換ができる貴重な機会ですので是非、ご参加ください。