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2007年1月30日

平成18年度 ケアハウスに関する講演会・情報交換会

 1月30日(火)にチサンホテル新大阪にてケアハウスに関する講演会と情報交換会を開催しました。23法人(うち会員7法人)、28名(うち会員9名)にご参加いただきました。

 

 講演会は「居住系サービス再編時代のケアハウスの運営と経営 ~特定施設入居者生活介護サービスの効果的な活用~」というテーマで、社会福祉法人神戸福生会理事長であり、特定協の理事である中辻 直行氏よりご講演いただきました。 「介護療養型ベッドの廃止・医療療養型ベッドの削減」を目前に控えた入居型サービス全体の再編期におけるケアハウスの運営・経営を考えさせられる内容でした。

 

 特に、経営面について、介護保険給付を「クレープの皮」に例え、「財源が決まっている以上、利用者が増えて給付総額が増えるほど皮が薄くなっていくのは必然」であること、事業者としては「皮に包む中身、イチゴや生クリームに工夫を凝らさないと売れ続ける商品にはならない」こと、すなわち介護保険給付以外の売上をいかに確保するかが経営安定の鍵であることを明快に示された点が印象に残りました。

 

 介護保険給付以外の売上の大きなポイントとして、神戸福生会の「ケアハウスこうべ」で取り入れている『上乗せ介護費』の活用例についても詳しくご説明いただき、参加された方々も今後の経営について、とても多くを学べたご講演だったのではないでしょうか。実施後のアンケートでも「ケアハウスに特化した内容だったため非常に役立った」「経営戦略の方向性が明確に示された」等のご意見をいただきました。

 

 情報交換会では、日ごろ情報交換する機会の少ない『特定施設の指定を受けているケアハウス』の運営等について活発な情報交換がなされ、「直面する問題を相談できる場として貴重な機会だった」「いろいろな疑問等が解消できた」といったお声を多数いただきました。

 

 参加数は比較的少数でしたが、アンケートの満足度は非常に高いものでした。今回いただいたご意見を参考に、今後もケアハウスの運営に焦点を絞った活動を検討していきたいと思っています。