ホーム 活動報告 平成25年度特定施設専門研修(仙台研修)を8月9日(金)、七夕まつりの余韻が残る仙台市内にて開催しました。

2013年8月9日

平成25年度特定施設専門研修(仙台研修)を8月9日(金)、七夕まつりの余韻が残る仙台市内にて開催しました。

 平成25年度特定施設専門研修(仙台研修)を8月9日(金)、七夕まつりの余韻が残る仙台市内にて開催しました。

 最高気温が32度を超える真夏日でしたが、20法人(会員12法人、一般8法人)、38名(会員26名、一般12名)の方が研修に参加しました。  

                          

 第一部では、特定協の理事でもある吉松泰子先生を講師に「特定施設における看取り介護について」をテーマに研修を行いました。吉松先生からは、「私たちの働くホームは家である。見取りに正解はないが、死を前提にした家族との話し会いを重ねながら、スタッフが家族と一緒に“悩み”“もがく”ことが必要だ」と講義されました。受講生からは「先生の考え方には共感できるが、我々の現場の実情を思うとモヤモヤしたものが残る。」との質問も出されました。吉松先生からは「高齢者は、死が怖いのではなく、周囲から疎外されて一人で死ぬという環境に怯えている。介護の仕事は『大丈夫だよ。一緒にいるよ』とより添うことのできる尊い仕事である。ここにいる一人ひとりが、支えることにより救われる人々が、みなさんの周囲には必ずいる。」と助言されました。

 

研修会の様子

 第二部では、NPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」の代表である沖田裕子先生が「認知症ケア~本人を中心にケアを考える~」をテーマに研修を行いました。職場の申し送りやカンファレンスでは、自分たちスタッフが困ったと感じる人や、困ったと感じる状況の説明に終始しがちだが、ケアには「困ったと感じるその人にこうしてあげたい。」という思いが必要であり、ケアするスタッフが「どうしてあげたい」を共有することが非常に重要だと講義されました。受講後のアンケートでは「ケアの統一が出来ていない感じがあったが、今回の話を聞いて、もっとスタッフ間で話し合いをして、原因や背景について考えて取り組みたい。」との声が寄せられました。

 特定協は今後も皆様にとってより良い活動となるように、様々な活動に取り組んでいきますので、ご支援・ご協力をお願いします。